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儒家

中国の諸子百家の一つで、孔子を祖とする学派。その思想は儒学・儒教として発展し、中国およびその周辺世界に大きな影響を与えた。

 春秋時代末期の孔子の教え「儒学」または「儒教」を奉じる一派で諸子百家のひとつ。人間愛である「仁」、社会秩序を意味する「礼」を重視し、孝、悌などの家族道徳を守ることによって治国平天下をめざす思想。西周を理想的な時代ととらえ、戦国時代にの混乱を克服する道を探った。戦国時代の曹子、子思、孟子荀子らが発展させ、儒学または儒教と言われるようになる。
 始皇帝は、統一国家樹立の観点から法家を重視し、儒家を厳しく弾圧した(焚書坑儒)が、漢時代には武帝が儒学者董仲舒の意見を容れて、儒学を官学として採用し、それ以後は各王朝に保護され、中国の最も正統的な学派となる。このとき、『詩経』『書経』『易経』『礼記』『春秋』の5つの経書(けいしょ)を最も重んじられ、「五経」として定められた。
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