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南海郡

中国の秦漢時代に、現在の広東省一帯に置かれた郡名。前214年に秦の始皇帝が設置したが、清末に越人の南越が自立、前111年に漢の武帝が征服して再び南海郡などを設置した。

秦の始皇帝の南海郡設置

 秦及び漢の時代に、現在の中国南部、現在の広東省に置かれた郡名。前214年、秦の始皇帝が遠征軍を送り、華南からベトナム北部においた南海郡・桂林郡・象郡の3郡の一つ。南海郡は現在のほぼ広東省に当たる。つまり、南海というのは、現在の南シナ海ではなく、長江河口以南の現在の東シナ海沿岸地方を言うので注意を要する。あとの2郡、桂林郡は現在の広西省一帯、象郡はベトナム北部にあたる。

漢の武帝の南海郡設置

 秦末にはその混乱に乗じて、趙佗(ちょうだ)という人物に率いられて南越国が自立したが、前111年に漢の武帝によって征服された。漢の武帝は、南越国の領域だった中国南部から北ベトナムにかけて南海郡・交趾郡などの9郡を置いて、直轄統治を行った。
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ノートの参照
2章3節 カ.秦の統一