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ディルハム銀貨

イスラーム帝国が鋳造、流通させた銀貨。 

 イスラームの貨幣経済を支えた貨。銀貨はディルハム(ギリシア・ローマではドラクマと言われた)というでササン朝ペルシア以来、イラン・イラクで流通していたが、ウマイヤ朝のカリフ、アブド=アルマリクディナール金貨とともにダマスクスで鋳造した。イラク総督ハッジャージュ=ビン=ユスフがそれにならい、同じ形式の貨幣を鋳造した。ディルハム銀貨は次のアッバース朝でもイスラーム世界共通貨幣として流通した。<佐藤次高『イスラーム世界の興隆』世界の歴史8 中央公論社 1997 p.107~などによる>
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