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三藩の乱

1673~81年、康煕帝の藩王勢力削減策に反発した、呉三桂などの三藩王が起こした反乱。これを平定して清の中国統治が完成した。

 清朝の建国を助け、各地に独立政権となって藩王と称された漢人武将で、雲南の呉三桂(平西王)、広東の尚可喜(平南王)、福建の耿継茂(靖南王)の三つの勢力を三藩という。1673年、清の康煕帝(19歳であった)は、この三藩の勢力を抑え、清朝の全国支配を完全なものにしようとして、それぞれ工作を行い、以後約9年にわたる戦闘を展開した。一時は台湾の鄭氏の勢力も三藩の中心勢力の呉三桂に味方し、江南は呉三桂が抑えたが、清軍が次第に優勢となり、1681年に三藩を平定した。これによって清の全国統一が成り、その支配は全盛期を迎える。
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