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ヘラート

アフガニスタン西端の都市でティムール朝の都の一つだった。

 現在のアフガニスタン西端、イランとの国境付近の都市で、かつてホラーサーンと言われた地方の中心地。ティムール朝第3代のシャー=ルフ(在位1409~47年)のとき、サマルカンドからこの地に都を遷した。サマルカンドには長男のウルグ=ベクを太守として任命して統治させた。このシャー=ルフとそれに次ぐウルグ=ベクの時代は、トルコ=イスラーム文化の全盛期で、その中心都市としてサマルカンドに劣らない文化が繁栄した。現在ヘラートにはシャー=ルフの妃ガウハル=シャードの霊廟が残されている。また15世紀後半にチャガタイ=トルコ語を用いた詩を多く作り、トルコ語を文章語として確立させたアリーシール=ナヴァーイーはヘラートの宮廷で活躍した。 
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