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独立労働党

1893年にイギリスで組織された、労働組合を母体とした社会主義政党。

 イギリスの労働運動は、19世紀後半に労働組合の公認を勝ち取り、大きく発展した。はじめ自由党を支持し、その労働者階級のための立法に期待していたが、ブルジョア政党である自由党には限界があると感じ、労働者階級の政党結成の必要を主張する人々が現れた。炭坑夫であったケア=ハーディは坑夫組合の書記として活躍、1892年の総選挙で当選して議員となり、1893年1月に独立労働党を結成した。ケア=ハーディはわかりやすい言葉で労働者大衆に訴えて支持を広めた。さらに労働組合運動と社会主義の一体化を提唱し、1900年に労働代表委員会の結成を実現させた。労働代表委員会は1906年に労働党と改称する。 → イギリスの社会主義運動
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