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白話文学

中国の口語による文学表現をめざして胡適らが提唱し、文学革命の柱となった文学。

 20世紀初頭の中国で、文学者胡適らが提唱したもので、これまで正統とされてきた文語の文学に対して、自らの思想と感情をいつわりない口語で表現しようという文学である。たんに表現方式の革新にとどまらず、文語を支えている伝統的な思考方法である儒教から精神を解放し、特権的な知識人たちによる文学の独占から、広く大衆に開放することを意味していた。1918年、『新青年』に発表された、魯迅の「狂人日記」がそのはじまりとされる。
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