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エローラ石窟寺院

デカン高原にある石窟寺院で、8世紀ごろを中心に、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の寺院が複合した石窟寺院。高度な純インド文化の代表例である。

8世紀を中心とした石窟寺院

 インドの中央部、マハーラーシュトラ州のデカン高原にある石窟寺院。5~10世紀にかけて開削されたらしいが、中心になるのは8世紀の半ばにデカン高原を支配していたラシュトラクータ朝の時に造営されたヒンドゥー教寺院。しかし、ヒンドゥー教にとどまらず、仏教ジャイナ教の寺院も含んでいる。756年に即位した第二代のクリシュナ1世のころが、もっとも盛んに開削された時期であった。

世界遺産

 約70km北にはアジャンター石窟寺院があるが、こちらの方が時代的には下っており、規模的には大きい。2キロほどにわたる範囲に、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟が34も作られており、壮観である。その中でも最も威容を見せているのが、ヒンドゥー教の主神であるシヴァ神を祀るカイラーサナータ寺院であり、造営には100年かかったという。1983年に、アジャンターと共に「エローラ石窟寺院群」として世界遺産に登録された。

エローラ石窟寺院

エローラ石窟寺院の内部

トリップアドバイザー提供

・ユネスコ 世界遺産リスト エローラ石窟寺院
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