印刷 | 通常画面に戻る |

覇者

中国の春秋時代に諸侯の中で最も優位に立ったものをいう。

 本来の覇の意味は伯と同じく、長者のこと。周の王室が衰えた春秋時代、周王室を守り、異民族を退け(「尊王攘夷」)て、諸侯の会盟(同盟)を主催して秩序を守ることが出来た有力者を言うようになった。その代表的な者の5人を「春秋の五覇」という。最初に覇を唱えたのは、前679年斉の桓公と言われている。

Episode 牛耳を執る

 なお、「牛耳を執る」とは、諸侯の会盟の際、盟主が牛の耳を取ってそれを斬り、その血を皆ですすって誓いを立てたこと。そこからあるグループの主導権を握ることを「牛耳る」という。また「盟」という漢字に「血」が入っているのもそこからきている。
印 刷
印刷画面へ