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形勢戸

宋代の地方の地主で、大土地所有者となった有力者の意味。

 代に、地方の有力地主で大土地所有者を形勢戸と言った。唐の後半から、没落した貴族層に代わって成長した地主層が五代から宋にかけてさらに有力となったものを、税制上形勢戸と言った。彼らは私有地を小作人の佃戸に耕作させ地代をとっていた。彼らの中から科挙の合格者で官吏となるものも多く、官吏となって徭役の免除になった戸を官戸という。また知識人としては文化の担い手となり、士大夫と言われた。
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