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油絵技法

15世紀のフランドルに始まる絵画技法。

 油絵技法(油彩画)は14世紀のイタリアの画家(チェンニーノ・チェンニーニ)にその技法に関する記述があるが、一般には、15世紀のフランドルで技術改良が行われ、フランドル派といわれる、ファン=アイク兄弟などが高い芸術的水準を実現し、それがイタリア・西欧各地に伝わったと考えられている。油彩はテンペラ画に使用された画材や画法の延長上に成立し、それ以前のフレスコ画に代わる、新たな技法となった。16世紀イタリアのヴェネツィア派(ジョルジョーネ、ティッツァーノら)により絵の具の厚塗りや筆触の効果など、近代的技法につながる表現方法が興った。そして17世紀スペインのベラスケスなどによって伝統的技法として確立させていく。
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