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統一法

1559年、エリザベス1世の時のイギリス国教会の礼拝法を確立させた法。

 イギリス宗教改革の中で、最終的には1559年、エリザベス1世によって確定された、イギリス国教会の礼拝・祈祷の統一基準を定めた法律。Act of Uniformity 礼拝統一法ともいう。
 イギリス宗教改革はヘンリ8世以来進められ、1549年、エドワード6世の時に礼拝・祈祷についての統一基準が作られたが、メアリ1世の時にカトリック復活策で廃止されるなど混乱がつづいていた。1558年に即位したエリザベス1世は、絶対王政を強化するためにも宗教統制の確立をはからなければならなくなり、翌1559年に父のヘンリ8世の時に制定された首長法(国王至上法)を再度制定し、さらに同年にこの統一法を制定して、聖職者が祈祷や聖礼典を執行する際はエドワード6世の1552年改定の一般祈祷書を用いるべきことを定めた。これによってイギリス宗教改革は完了し、イギリス国教会の体制ができあがった。
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