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ノーフォーク農法

イギリスの中世以来の三圃制農法に代わり18世紀に普及した四輪作法による農業。

 ノーフォークはイギリスのイングランド東部の州。内容は同一耕地でかぶ→大麦→クローバー→小麦を4年周期で輪作するもので、三圃制農業(春耕地→秋耕地→休耕地)の輪作法にくらべ、休耕地をおかない分、生産量が増大した。かぶとクローバーは家畜(牛)の餌とされ、冬越しで家畜を飼うヨーロッパ的な混合農業(穀物生産と家畜飼育を組み合わせた農業)が可能になった。この農法の普及と並行して第2次囲い込みが進行して農業革命と言われる変化が生じ、イギリス農村はかつてのヨーマン(独立自営農民)主体の三圃制というスタイルは姿を消し、土地を集積した地主による資本主義的な農場経営(農業労働者を賃金で雇って生産する)を行う近代農法が一般化した。
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