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メートル法

1793年、国民公会で制定され、99年の総裁政府のもとで実施された、度量衡の新基準。

 フランスではそれまで地域によって長さと重さの単位がまちまちであったので、フランス革命の進行する中、ジャコバン派独裁のもとでの国民公会で、度量衡を統一することが決議された。これは、暦法でキリスト教の教会で用いられていたグレゴリウス暦に代わって合理的な革命暦を採用したのと同じように、全国同一の基準を用いることによって平等の理念を実現するという、フランス革命の思想の現れであった。同様の理念は、言語と教育でも全国の平等化と平等化を図ろうとしたことにも現れている。言語と教育の均一化はフランス革命期には実現しなかったが、メートル法は1799年の総裁政府の時に全国で実施された。
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