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第2次産業革命

19世紀後半に急速に重化学工業が工業の主力となった変革。

 第1次産業革命が木綿工業を中心とした軽工業から起こったのに対して、第2次産業革命は鉄鋼・機械・造船などの重工業、そして石油資源を利用した化学工業という重化学工業部門での技術革新から始まった。また、第1次産業革命はイギリスからはじまったが、第2次は19世紀の後半のドイツアメリカの産業革命において顕著な発展を見せた点が異なっている。

独占資本の形成と帝国主義へ

 また、エネルギー源は第1次産業革命では石炭であったが、第2次産業革命では石油電力が主力となった。これらの重化学工業と石油エネルギーの利用は莫大な資本を必要としたため集中・独占が進み独占資本が、カルテル・トラスト・コンツェルンなどの形態で成立した。さらに資源や市場の獲得競争が激しくなってると、国家権力と結びつきを強め、原料や労働力の確保、商品の市場、資本の投下先として植民地を拡張しようと努めるようになり、1870年代以降、帝国主義に移行していく。
 第2次産業革命を押し進めたのは南北戦争で国家分裂の危機を乗り越え統一を強めた後のアメリカ合衆国と、普仏戦争でフランスを破り、領邦国家の分裂から統一を達成したドイツ帝国であった。第1次産業革命の推進国であったイギリスはここでは明確に後れを取り、軽工業から重化学工業への構造転換には失敗した。しかしイギリスはその後も、金融や通信、保険業などの新たな分野では主導権を握り続けた。
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