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リーフ共和国

モロッコ北部のリーフ地方でアブデル=クリムがスペインからの独立の戦い(リーフ戦争)を開始、1923年に独立を宣言した。

 スペインが勢力圏としたモロッコで生まれ、スペインからの独立を宣言した、一地方政権。1920年に始まった北モロッコのリーフ地方の、アブデル=クリムを指導者とするスペインからの独立戦争であるリーフ戦争の中で、1923年にアブデル=クリムによって独立が宣言された共和国である。タンジールを除く北モロッコのスペイン保護領を一時解放した。
 アブデル=クリムは戦いをフランス領モロッコに拡大し、それに対してフランスとスペインの共同作戦による反撃が行われ、1926年に鎮圧された。第一次世界大戦後の民族独立運動の一つの動きであり、ロシア革命によって成立したソヴィエト政権(1922年ソ連邦となる)もリーフ共和国を承認した。しかし、モロッコ(フランスの保護国であったがアラウィー朝のスルタンの権威が残っていた)からのリーフ地方の分離運動と捉えられて、モロッコ独立にはつながらなかった。
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