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アラブ石油輸出国機構/OAPEC

1968年に結成されたアラブ諸国の産油国の相互協力機構。1973年の第四次中東戦争に際し、アラブ諸国支援の石油戦略として原油輸出禁止措置をとったため、第一次石油危機がもたらされた。

 略称OAPEC(オアペック) Organaization of Arab Petroleum Exporting Countries 1968年1月に結成された、アラブ諸国の石油政策の協力をはかる機構。当初はサウジアラビア、クウェート、リビアの三国だけであったが、1970年にアブダビ、カタール、バーレーン、ドバイ、アルジェリアが加盟、72年にはイラク、シリア、エジプトが加盟し、ほぼアラブ諸国を網羅することとなった。アブダビとドバイはアラブ首長国連邦として合併したため、現在加盟国は10カ国。本部はクウェート。 → 石油
 1973年10月の第4次中東戦争に際して、エジプトとシリアを支援、イスラエルを支持する欧米諸国・日本に対する対抗策として、原油輸出停止という石油戦略をとった。そのため、原油が高騰し、輸入していた諸国では第1次石油危機(オイル=ショック)が引き起こされた。 → 資源ナショナリズム

現在(2020年)のOAPEC加盟国

 サウジアラビア、クウェート、リビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、アルジェリア、イラク、シリア、エジプトの10ヵ国。
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