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ノーベル賞

スウェーデンのノーベルが創設した国際的な賞。1901年が第1回。物理学、化学、医学生理学、文学、平和運動の5分野があり、後に経済学賞が設けられた。

 ダイナマイトを発明して巨額の富を得たスウェーデンのノーベルの遺言によって設けられた賞。ノーベルは1896年に死去したが、亡くなる前年パリでノーベル賞創設の遺言状を作成していた。彼はダイナマイトの発明で得られた自分の遺産の3138万74クローネをもとに基金を作り、その利子を物理学、化学、医学生理学、文学、平和運動の5分野で、その年に最も重要な貢献をした人物に、賞の形で分配するように遺言した。またその受賞者は、国籍を一切問わないことを明記していた。

Episode 20世紀とともに始まったノーベル賞

 第1回ノーベル賞が授与されたのはノーベル死後5年目の1901年、20世紀最初の年であった。第1回の受賞者は、物理学賞がレントゲン(独)、化学賞がファント・ホフ(オランダ)、医学生理学賞がフォン・ベーリング(独)、文学賞がプリュドム(仏)、平和賞がアンリ=デュナン(スイス)とバシー(仏)であった。日本人の最初の受賞者は、1949年、中間子理論の湯川秀樹であった。<小山慶太『科学史年表』中公新書 などによる>
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