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メンデル

ブルノの修道院院長。エンドウ豆の交配実験を続け1865年、遺伝についてのメンデルの法則を発表した。

 メンデル Gregor Johann Mendel(1822-84) は、19世紀当時、オーストリア領であったシュレジェン(現在チェコ領)の貧しい農家に生まれ、学校卒業後、ブルノの修道院に入り、司祭となった。ウィーン大学の聴講生として物理学・博物学を学んだが学者の道は閉ざされていたので、ブルノの修道院に戻り、司祭兼工科学校講師として暮らしながら、修道院の裏庭でエンドウ豆を栽培し続け、交配の実験をくりか えして遺伝の法則を発見し、1865年に発表した。しかし、その論文は学会や世間に知られることなく、彼はブルノの修道院長として病没した。1900年になってオランダの学者によってメンデルの研究が評価され、彼の発見した遺伝の法則は「メンデルの法則」として世に知られることとなった。

参考 横浜で見られるメンデルのブドウ

メンデルのブドウ

メンデルのブドウ
横浜子ども植物園にあります

 オーストリアの植物学者メンデルはワインの原料となるブドウの品種を集め、チェコスロバキアの修道院の庭で研究栽培していました。1913年に植物学者・三好学がその修道院を訪れた際に贈呈されたブドウを東京大学付属小石川植物園で挿し木繁殖したものから、1993年12月に横浜子ども植物園に分けてもらったそうです。見ごろは8~9月頃。 → <横浜子ども植物園ホームページ

出題 青山学院大学 経営学部 2009年 第2問 次の記述に該当する人物の人名と、その発明・発見が行われた世紀を答えなさい。(原題は選択)
「修道院に身を置きつつ植物学の研究を続け、エンドゥ豆の交配実験を通じて遺伝の法則性を発見した。」
解答 → 
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