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ソ連軍のポーランド侵攻

1939年9月、ドイツのポーランド侵攻に伴い、ドイツとの秘密協定に基づき侵攻し、東半分を占領した。

 第二次世界大戦が開始されると、ソ連軍は1939年9月17日、ポーランドとの国境を越え、ポーランド侵攻を開始した。これは独ソ不可侵条約秘密協定に基づいた行動であり、ドイツの承認を得ていた。ソ連軍は約10日間の戦争でその東部を支配下に入れると、さらに北方のフィンランドに対して領土割譲を要求し、フィンランド政府が拒否すると、不可侵条約(1932年に締結)を破棄し、11月30日に侵攻を開始し、ソ連=フィンランド戦争が開始された。

ソ連の侵攻理由

 ソ連はポーランド出兵の理由を、ポーランドに支配されている西ウクライナとベラルーシ(白ロシア)のロシア人住民を解放するためであると説明した。しかし、ソ連軍のポーランド侵攻において、1940年3~4月頃、ソ連軍によるポーランド将兵対する大量虐殺事件(カチンの森事件)が起きたことが戦後になって明るみに出た。戦後のポーランドは社会主義政権が成立し、ソ連圏の一員となるが、常にソ連との関係がギクシャクするのはこのような背景がある。
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