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国際復興開発銀行/世界銀行/IBRD

ブレトン=ウッズ会議で設立された、戦後経済復興と開発のための国際金融機関。国際連合の専門機関の一つ。

 International Bank for Reconstruction and Development 略称IBRD 一般に「世界銀行」と言われる。国際通貨基金(IMF)とともにブレトン=ウッズ会議によって設置が決まり、46年に営業を開始した、国際連合の専門機関の一つ。世界大戦後の戦後復興に必要な長期性の資金を融資する機関として設立された。その資金の多くはアメリカに依存した。
 1956年、エジプトのナセル統領の要請を受け、アスワン=ハイダム建設に融資を決定していたが、アメリカの圧力で撤回したことがあった。
 1960年代からは、実際には戦後復興よりも開発途上国への融資などで役割を果たすようになった。

日本と国際復興開発銀行(世銀)

 日本は1952年に国際復興開発銀行(世界銀行)に加盟した。そしてよく知られていないが、1953年から66年の間に合計31件、8億6290万ドルの融資を受け、電力・鉄鋼などの重工業の復興に充て、60年代には高速道路や新幹線の建設に充てた。1990年代には世銀借款を完済し、現在では日本は世銀に対するアメリカに次ぐ出資国となっている。<永田実『マーシャル・プラン』1990 中公新書 p.226>

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