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北爆/アメリカ軍の北ベトナム空爆

ベトナム戦争におけるアメリカ空軍による北ベトナム本土への直接的空爆。ジョンソン大統領によって1964年のトンキン湾事件の報復として始まり、65年2月から本格化し、68年まで実施されて大きな被害を生んだ。

 ベトナム戦争における、アメリカによる、北ベトナムへの空軍による爆撃を言う。1964年8月2日のトンキン湾での米軍艦艇への魚雷攻撃をうけたとするトンキン湾事件に対する報復という口実でジョンソン大統領が最初の北爆を行った。

北爆の本格化

 翌1965年2月7日、アメリカ空軍は北ベトナムのタンホイ空軍基地を空爆、本格的な北爆に踏み切った。さらに3月8日にはアメリカ海軍の海兵隊3500名がダナンに上陸、同時に「ローリング・サンダー」作戦という徹底した爆撃を開始し、ベトナム戦争が本格化した。それ以後68年まで行われた空爆により、アメリカは約223万トンの爆弾を投下したが、また1000機以上の航空機を失った。ベトナム側の人的被害は約5万人と推定されている。<『20世紀の戦争』朝日ソノラマ p.268> 
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