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コーサラ国

前6世紀頃、ガンジス中流に成立した都市国家。マガダ国と対抗したが、前4世紀に滅ぼされた。

 前6世紀頃、ガンジス川流域に成立した都市国家の中で、最初に有力になった国。ガンジス川中流にあり、その東のマガダ国と対抗していた。コーサラ国の都はネパールに近いシュラーヴァスティー(舎衛城)であった。有名な祇園精舎(仏陀が浄土三部経などを説いたところ)は都の郊外にあったという。現在、その都城と祇園精舎跡は発掘され、遺跡として保存されている。
 コーサラ国は領土を拡大して当時の商工業の中心地であったベナレスを征服して強大となった。さらにシャーキヤ(シャカ)族など周辺の共和制都市国家も支配下にいれた。しかし、前4世紀に、東方のマガダ国によって征服され、衰えた。
 なお、古代インドの二大叙事詩の一つ、『ラーマーヤナ』の主人公であるラーマは、コーサラ国の王子とされている。ラーマ王子が都としたアヨーディヤヒンドゥー教の聖地とされている。
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