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マンサ=ムーサ

14世紀のアフリカのイスラーム教国のマリ王国の最盛期の王。豪勢なメッカ巡礼をしたことで知られている。

マリ王国の王
アラビア商人と金の交易を行うマリ王国の王

Source: Wikimedia Commons (Public Domain)

Detail from the Catalan Atlas Sheet 6 showing the Western Sahara.
カタルニア地図の全体はこちらで見ることができます。

マリ王国第9代で最盛期の国王。在位1312~37年。イスラーム教を熱心し、別名カンカン=ムーサとも呼ばれた。熱心なイスラーム教頭であったマンサ=ムーサが、1324年にイスラーム教徒の義務の一つであるメッカの巡礼に上ったときの評判は、遠くヨーロッパまで知られるほど、豪勢なものであった。そのときは奴隷500人を引き連れ、大量の金を持参、途中のカイロではそれを喜捨として与えたため、金の相場が下落したという。
 右の図は、14世紀にカタロニアで作成された世界図の一部。サハラ砂漠の交易路と黒人の王の座像などが描かれている。王にはラクダに乗った隊商が対面している。王には「ムッセ・マリ(マリ王)と呼ばれ、国に産する金のゆえに最も富裕な王である」という説明がついている。<宮本正興・松田素二編『新書アフリカ史改訂版』2018 講談社現代新書 p.156>

Episode マンサ=ムーサのメッカ巡礼

(引用)おびただしい従者と、黄金や贈り物を積み上げたラクダの隊列にかこまれて巡礼に旅立ち、・・・・カイロに向かった。彼はまことに見事な馬具をつけた馬に乗り、奴隷500人のそれぞれが金の延べ棒を担いで彼の前を進んだ。彼は莫大な黄金を用意して、行く先々でそれを贈り物とした。・・・・マンサ=ムーサの富と寛大さ、彼の従者たちの素朴な、礼儀正しい態度は、行く先々によい印象をうえつけ、彼のキャラバンの豪壮・華麗なさまは、のちのちまでも驚異とうわさ話のまとになった。<マーガレット・シニー著『古代アフリカ王国』東大出版会 1978 p.72>