望遠鏡
17世紀初めにオランダで発明され、ガリレイなどが改良し、天文学の発展をもたらした。
17世紀の科学革命をもたらした新しい用具の一つ。望遠鏡は、1608年、オランダの眼鏡職人リッペルスハイが考案したとされる。リッペルスハイは二つのレンズを組み合わせることによって遠方の物体を手元に引き寄せてみることが出来ることに気付き、望遠鏡を考案した。望遠鏡が発明されたことは衝撃をもって迎えられ、全ヨーロッパに知られた。
1609年の夏、ガリレオ=ガリレイはその噂を頼りに、自分でも望遠鏡を自作した。ガリレオの望遠鏡は30倍の高倍率をもち、彼が初めてそれを空に向けた。こうして望遠鏡を用いた天体観測がガリレイによって開始され、彼は早くも木星の4つの衛星などを発見して、同年に『星界の報告』を発表した。<小山慶太『科学史年表』中公新書 p.20,21/田中一郎『ガリレイ裁判』岩波新書 p.38>