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エーベルト

ドイツ社会民主党の指導者でドイツ共和国(ヴァイマル共和国)初代大統領。

 ドイツ社会民主党の指導者。ハイデルベルクの仕立屋の子として生まれ、鞍工の徒弟となった後に労働組合活動を開始した根っからの労働者階級出身であった。社会民主党では右派に属し、1913年にベーベル死去に伴い党首となった。翌年の第一次世界大戦には戦争遂行に賛成して協力した。1918年、ドイツの敗北と同時にドイツ革命が起きて皇帝が退位するとドイツ共和国の中枢に立ち、1919年1月に左派のスパルタクス団の蜂起を鎮圧した後、臨時大統領となった。

ヴァイマル共和国初代大統領

 1919年7月にヴァイマル憲法が制定され、ヴァイマル共和国が発足すると、国民議会で臨時大統領から正式の大統領に選出され、初代大統領となった。
 エーベルト大統領は穏健左派としてヴァイマル共和国を脅かす左右からの揺さぶりをうまくかわし、舵取りにあたったが、1925年に病死した。ヴァイマル憲法下の最初の大統領直接選挙ではエーベルトとまったく方向性の異なる右翼の軍人ヒンデンブルクが選出された。
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