印刷 | 通常画面に戻る |

双十協定

日中戦争終結後の1945年10月10日に成立した、国民政府蔣介石と中国共産党毛沢東の間で内戦回避の合意。遵守されず、翌年から国共内戦が再燃する。

 正式には「政府と中国共産党代表の会談紀要」として発表されたもので、1945年8月末からの重慶における国民政府の中国国民党蔣介石中国共産党毛沢東の間の協議に基づいて、1945年10月10日に成立した。日中戦争終結後の中国の安定した再建のために国民党と共産党の内戦を回避することで合意した。

内戦を回避し、政治協商会議を開催

 内容は、「内戦を避け、独立・自由・富強の新中国を建設すること、政治協商会議を開催して平和的建国の方策を討議すること」などであった。この合意に基づき、翌年1月、重慶で政治協商会議が開催されたが、結局国共の対立は解けず、国共内戦に突入することになる。
 双十協定が成立してからも、中国共産党は、内戦は必至とみて軍備増強を進めた。特に旧満州ではソ連軍から旧日本軍の武器・弾薬を獲得し、東北・華北で勢力を拡大して行き、早くも11月頃から国境の軍事衝突が始まった。 → 国共内戦(第2次)

用語リストへ 15章1節(ア)

 ◀Prev Next▶ 


印 刷
印刷画面へ