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シュマルカルデン戦争

1546年に始まったドイツの新旧両派の宗教戦争。プロテスタント諸侯のシュマルカルデン同盟と戦った旧教側のカール5世が、スペイン軍を動員して勝利した。

 宗教改革のさなか、1546~47年、プロテスタント諸侯のシュマルカルデン同盟と、神聖ローマ帝国皇帝カール5世の率いるカトリック諸侯連合軍が戦った宗教戦争。前年のトリエント公会議の開催で、カトリック側の結束が強まったことを受けて開戦したが、同盟側が内部分裂もあって敗北した。このとき神聖ローマ帝国皇帝カール5世は、スペイン王でもあったのでスペイン軍を導入し、新教軍を敗北に追い込んだ。

カール5世のその後

 戦後、皇帝とスペインのドイツ支配が強まることを恐れたドイツ諸侯は、カール5世に再び反旗を翻し、1552年には両者で戦端が開かれ、カール5世は敗れてイタリアに敗走する。その後、カール5世は表面から退き、1555年には弟のドイツ王・オーストリア大公フェルディナントが主催した帝国議会で、諸侯と都市のルター派の信仰を認めるアウクスブルクの和議が成立した。カール5世は無力感に襲われ、1556年に一切をフェルディナントに委ねて退位し、修道院にはいってしまう。 → ハプスブルク家の分裂
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