印刷 | 通常画面に戻る |

エヴィアン協定

1962年、フランスのド=ゴールが民族解放戦線と結んだ協定で、アルジェリアの独立を承認した。

 1962年3月、フランスのド=ゴール政権とアルジェリアの民族解放戦線(FLN)の指導者ベン=ベラとの間で締結されたアルジェリア戦争の和平協定。スイスのジュネーヴ郊外のエヴィアンで調印された。
 1958年、アルジェリアの独立に反対する現地フランス人と現地軍の反乱を鎮圧したド=ゴール政権は、「フランス人のアルジェリア」から「アルジェリア人のアルジェリア」への転換を図ったが、なおも抵抗勢力は根強く、1960年のアルジェでの現地軍の反乱やド=ゴール暗殺を狙ったテロ事件(小説『ジャッカルの日』で描かれている)が続き、FLNの報復テロも激しかった。しかし61年のフランス国民投票は75%の賛成でアルジェリアの民族自決を承認した。それにもとづいて同年1月からエヴィアンでフランスとFLNの交渉が持たれ、62年3月にエヴィアン協定が成立し、アルジェリア(サハラを含む)の独立、停戦などが決まった。
印 刷
印刷画面へ