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クセルクセス1世

アケメネス朝ペルシアの国王でペルシア戦争を継続し、前480年のテルモピュライの戦いでスパルタ軍を破り、一時アテネを占領した。しかし海軍がサラミスの海戦で敗れたため撤退した。

第3回ペルシア戦争でギリシアに遠征

 アケメネス朝ペルシア帝国第4代の王で、ダレイオス1世の子。在位前486~465年。ギリシア遠征に失敗した後に死去した父ダレイオス1世の意志を継ぎ、前480年に自ら大軍を率いふたたびギリシア遠征に向かった(第3次ペルシア戦争)。ダーダネルス海峡を押し渡り、ギリシア本土を南下、テルモピュライの戦いレオニダスの率いるスパルタ陸軍を破り、ついにアテネに入りいったん制圧に成功した。
 しかし同行したペルシア海軍が、アテネのテミストクレスに率いられた海軍と戦い、サラミスの海戦で大敗を喫し、クセルクセスは戦闘意欲を失いペルシアに引き揚げた。翌年、ギリシアに残ったペルシア軍は、ふたたびアテネ・スパルタ連合軍とプラタイアの戦いで敗れ、さらに海軍もミュカレの海戦でふたたびアテネ海軍に敗れ、ペルシア帝国のギリシア遠征は失敗に終わった。ペルシアに戻っていたクセルクセスはその後、部下の謀反にあい、殺害された。
  ヘロドトスの『歴史』に、クセルクセスに仕えた宦官の興味深い話が載っている。
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