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植民市(ローマ)

ローマがその征服地にローマ人を入植させて建設した都市。コロニア。ローマ市民と同等の市民権が与えられた。

 ローマ人の主に軍人が入植して建設した都市で、ローマと同等の市民権が与えられた都市、または征服された都市でもそれと同等の権利をあえられた都市。コロニアという。市民権は認められたが、ローマからの自治権は認められていなかった。→ 分割統治自治市同盟市

植民市の例 ケルン

 例えば、現在のドイツの都市ケルンは、ローマの植民市(コロニア)アグリッピネンシスがその起源で、コロニアであったところから、後にケルンという地名となった。ケルンには、ローマ=カトリック教会の大司教座が置かれ、ケルン大司教は神聖ローマ帝国の皇帝選出権をもつ七人の選帝侯の一人とされた。また、代表的ゴシック様式建築として知られるケルン大聖堂がある。
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