もと浙江省の貧しい家に生まれた陳覇先が、軍人となって台頭し、５５７年、梁の混乱に乗じてその最後の皇帝から強引に禅譲を受け皇帝となった（陳の武帝）。陳朝はいくつかの有力な軍団が寄り合い所帯のように同盟を結んだもので、５８９年に５代で滅亡した。この南朝最後の王朝を倒し、中国を約３６０年ぶりに統一したのが隋である。５８９年、陳朝の都建康の総攻撃を行ったのは隋の楊広、後の煬帝であった。