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センターテスト 過去問

★ 東南アジアの文字 

2003 センター本試験 世界史B 第3問のB

【問】文字の発明は、人類の歴史において極めて大きな意義を持っている。文字をめぐる歴史や文化について述べた次の文章Bを読み、下の問に答えよ。

B 東南アジア大陸部の諸国では現在、ローマ字を用いるヴェトナムを除いて、それぞれる独自の文字が,国語の表記に使用されている(下図参照)。しかし、いずれの文字も南インドの流れをくんで似通っており、東南アジアにおいてインド文化が摂取されたことを例証している。これらの文字の起源をたどると、前3世紀のインドで既に使われていたブラーフミー文字にさかのぼることができる。南インドの文字は,マレー半島を含む東南アジア島嶼部やヴェトナム中・南部にも伝わったが、これらの地域ではイスラム教が広まると、アラビア文字による表記が行われた。
東南アジア大陸部諸国の文字の例

問4
 下線部③に関連して、アジア各地で用いられてきた種々の文字について述べた文として最も適当なものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
 チベット文字は、インドの文字を基につくられた。
 ウイグル文字は、遊牧民最古の文字である。
 訓民正音(ハングル)は、高麗時代につくられた。
 西夏文字は、モンゴル語を表すために考案された。

問5
 下線部④について述べた文として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
 ガウタマ=シッダールタが、仏教を起こした。
 アショーカ王が、ダルマに基づく統治を目指した。
 カニシカ(カニシュカ)王が、仏教を保護し、仏典の結集が行われた。
 チャンドラグプタ2世が、北インド全域を支配した。

問6
 下線部⑤に関連して述べた文として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ
 マタラム王国は、ジャワにおける最後のヒンドゥー王国として栄えた。
 シャイレーンドラ朝では、上座部仏教(小乗仏教)が盛んであった。
 マラッカ王国では、イスラム教が信仰された。
 この地域におけるイスラム化は、フィリピン南部から始まった。
 

解 答

問4 問5 問6
 ①   ②   ③ 

解 説