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ロンドン会議(1827-31)

1830年のイギリス、フランス、ロシアなどの国際会議。ギリシアとベルギーの独立について協議し、ギリシアの独立を承認、31年にはベルギーの独立を承認した。

 ウィーン体制時代に自由主義運動・民族主義運動が高まることによって、国際問題となったギリシア独立戦争(オスマン帝国からの独立を求める運動)とベルギーの独立問題(オランダからの独立を求める運動)について、イギリス・フランス・ロシアなど関係国がロンドンで開催した国際会議。
 1827年に開会し、会期は31年までの長期間にわたったが、一般にこのときの「ロンドン会議」とは1830年の会議のことを指している。この1830年にはギリシア王国の独立を正式に承認し、また1831年にはベルギーの独立を承認した。

ロンドン会議(1840)

1840~41年、第2回エジプト=トルコ戦争の講和会議。イギリスなどの列強がムハンマド=アリーの強大化を抑えた。

 1840年、第2次エジプト=トルコ戦争(エジプト事件)の講和会議。イギリス・オーストリア・プロイセン・ロシアの4ヵ国の協定が成立(ロンドン4国条約)、ムハンマド=アリーのエジプト・スーダンの総督の世襲権が認められた。
 さらに黒海の出入り口であるダーダネルス=ボスフォラス海峡問題については、1841年、5国海峡協定が結ばれ、ウンキャル=スケレッシ条約は破棄、ダーダネルス=ボスフォラス海峡は封鎖された。

参考 19~20世紀 ロンドンで開催された国際会議

 なお、ロンドン会議という名称の国際会議は、これ以降、数多く開かれている。主なものだけでも次のような会議があげられる。  このうち、高校の世界史で「ロンドン会議」とされているのは、1830年、1840年のものである。1930年に開催された会議は一般には「ロンドン海軍軍縮会議」という。
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