イギリスは1857年の
インド大反乱が勃発すると、翌年東インド会社を解散して、
インドを実質的な直接支配に置いた。形式的には
1877年、
ディズレーリ首相のもとで、
ヴィクトリア女王がインド皇帝を兼ねることによって、インド帝国が成立した。これは、19世紀末のイギリスの一連の帝国主義による植民地政策である。
この後、インドはイギリス
植民地帝国の最も重要な一部として、その帝国主義政策の基盤となり、
綿花、
茶、
アヘンなどの商品作物生産に特化されていった。
このイギリスの植民地支配は、1947年のインド・パキスタンの独立まで続くが、その間、
インドの民族運動が次第に強まっていく。