同盟国
第一次世界大戦で三国同盟のドイツ、オーストリアを中心とした陣営。三国同盟の一員だったイタリアは脱退し、オスマン帝国、ブルガリアが加わった。
第一次世界大戦で軍事同盟を結んで陣営を構成した、ドイツ帝国・オーストリア(オーストリア=ハンガリー帝国)・オスマン帝国・ブルガリアの4カ国を同盟国 The Leagues という。単に同盟国と言えば普通名詞であるが、世界史用語として「同盟国」と言えば、この第一次世界大戦のドイツを中心とした同盟を指す。なお、この開戦時の四ヶ国は、国境を接してまとまっており、西のイギリス・フランス、東のロシアにはさまれた位置にあるので、「中央同盟国」といわれることもある。
その中核となったのがドイツ帝国・オーストリア・イタリアで結成されていた三国同盟であったが、この三国のうちイタリアは開戦当初には中立を表明し、1915年にロンドン秘密条約を結んで三国協商側についた。同盟国と戦った陣営を連合国(または協商国)という。
講和会議後、連合国側と個別に折衝して、それぞれ次のような講和条約を締結した。( )は調印年月日。
*一般に、これらを総合して「ヴェルサイユ条約」と言うことが多い。
その中核となったのがドイツ帝国・オーストリア・イタリアで結成されていた三国同盟であったが、この三国のうちイタリアは開戦当初には中立を表明し、1915年にロンドン秘密条約を結んで三国協商側についた。同盟国と戦った陣営を連合国(または協商国)という。
第一次世界大戦での敗北
これらの同盟国は、軍事同盟であったので、イギリス・フランス・ロシアなど連合国側と交戦した。第一次世界大戦はドイツが主導し、その主たる戦場もドイツ周辺が多かったが、オーストリア=ハンガリー、ブルガリア、オスマン帝国も戦場となったことも認識しておこう。これら同盟国は結局、敗戦国となった。1919年1月からパリ講和会議が開催されるが、これらの国は参加できなかった。講和会議後、連合国側と個別に折衝して、それぞれ次のような講和条約を締結した。( )は調印年月日。
- ドイツ・・・ヴェルサイユ条約(1919年6月28日)
- オーストリア・・・サン=ジェルマン条約(1919年9月10日)
- ブルガリア・・・ヌイイ条約(1919年11月27日)
- ハンガリー・・・トリアノン条約(1920年6月4日)
- オスマン帝国・・・セーヴル条約(1920年8月10日)
*一般に、これらを総合して「ヴェルサイユ条約」と言うことが多い。